EU、北韓に核実験禁止条約の署名・批准を促し

EU=ヨーロッパ連合は現地時間の25日、北韓に対して、非核化に向けた包括的核実験禁止条約(CTBT)に署名、批准するよう促しました。
EUの外務・安全保障政策担当のフェデリカ・モゲリーニ上級代表は現地時間の25日、ニューヨークの国連本部で開かれた「第11回CTBT発効促進会議」で「EUは、北韓が、完全かつ検証可能で不可逆的な非核化に向けた信頼できる道を歩み出し、国連安保理のあらゆる関連決議案を直ちに順守するよう要求する」と述べました。
その上で「北韓がCTBTに署名し、批准することで、すでに表明済みの核実験中止の意志を履行するよう要求する」として、北韓にCTBTに署名するよう促しました。
CTBTは、あらゆる核実験を禁じる国際条約で、1996年に国連総会で採択されました。現在184カ国が署名、168カ国が批准していますが、条約を発効するには、国内に原子炉を保有する44カ国すべてが批准する必要があります。このうち、北韓、インド、パキスタンの3か国は署名しておらず、アメリカ、中国、イラン、エジプト、イスラエルの5カ国は批准していないため、条約は今も未発効のままとなっています。
[Photo : ]