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金正恩氏、親書で訪米を提案か

ニュース2019-10-01
金正恩氏、親書で訪米を提案か

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長がアメリカのトランプ大統領に対し、来年、相互訪問を行うことを提案していたことがわかったと、韓国のテレビ局JTBCが9月30日に報じました。
それによりますと、金正恩委員長は、ことし8月にトランプ大統領に送った親書の中で、来年はじめにトランプ大統領が平壌を訪問し、そのあと9月に金委員長がニューヨークで開かれる国連総会に出席することを提案したということです。
アメリカでは来年11月はじめに大統領選挙が予定されており、9月に金正恩委員長がニューヨークを訪問すれば、トランプ大統領としては再選に向けて北韓の核交渉での成果を強くアピールすることができます。
ただ、相互訪問が実現するためには、その前に、非核化交渉で具体的な合意を導き出す必要があります。
金正恩委員長が国連総会に出席すると提案しただけに、両首脳は交渉に積極的な姿勢で臨む可能性が高いとみられていますが、アメリカが求めている寧辺核施設とそれ以外の主な核施設の廃棄、いわゆる「寧辺プラスアルファ」の要求に北韓がどこまで応えるかは不透明です。
外交消息筋は、「もし北韓の提案が実現すれば、来年の国連総会を機に、米朝国交樹立や終戦宣言などが行われる可能性が高い」と話しています。
先週行われた韓米首脳会談でも、北韓からの提案を含む米朝対話の今後の計画や北韓との関係の見直しなどについて議論されたもようです。
金委員長が来年国連総会に出席して演説した場合、北韓は、事実上、国際社会の一員として認められることになるとみられています。

[Photo : YONHAP News]

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