スウェーデンで5日に行われるとみられる米朝実務者協議で、アメリカは、北韓が寧辺核施設とそれ以外の主な核施設を閉鎖してウラン濃縮を停止する代わりに、北韓に対する石炭と石油の輸出禁止措置を36か月間停止するとした妥協案を示す見込みだと、アメリカの一部のメディアが 報じました。
これはアメリカの「デジタルメディア・ボックス」が 複数の政府関係者の話として伝えたもので、それによりますと、 寧辺の核施設は、北韓の核プログラムの「心臓」に当たるとし、これを撤去することは、金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長の兵器体系を大きく弱体化させると分析しています。
ただ、この妥協案は、北韓が兵器の改良を3年間続けることができるようにする可能性があるため危険だと指摘したうえで、北韓がこの妥協案を受け入れるかについても、不透明であると伝えました。
「デジタルメディア・ボックス」はまた、ことし6月に板門店（パンムンジョム）で米朝首脳会談を行った当時、トランプ大統領が金委員長に約束した韓米合同軍事演習の中止をアメリカが守らなかったことが、2日の北韓の SLBM 潜水艦発射弾道ミサイルの発射につながったとの見方を示しました。

[Photo : YONHAP News]