韓国政府は、北韓に対し、金剛山観光をめぐっての実務会談の開催を再び提案する通知文を今週中に送る方針です。
政府当局者が5日に明らかにしたもので、通知文では、実務会談開催の必要性を訴えるとともに、金剛山観光の再開と活性化に向けた方策として「個別観光」などの提案を具体的に盛り込むということです。
「個別観光」は、国連安全保障理事会の北韓制裁の対象にならないことから、一つの有効な方法として検討されています。
また、離散家族の訪問や社会文化交流行事により、観光需要を拡大する方法も考えられています。
しかし、こうした形の観光は、以前の大規模な観光事業に比べると需要が少ないとみられ、北韓がどう反応するかは不透明です。
政府はまた、北韓が文書を交換する形での協議を主張し続けた場合、実務接触と文書による協議を並行することを検討しているもようです。
北韓は先月25日、金剛山の韓国側施設の撤去に向けて、文書交換方式での協議を求める通知文を韓国側に送ってきました。これに対し、韓国政府は先月28日に実務会談を提案する通知文を送りましたが、北韓はこれを翌日に拒否しています。

[Photo : YONHAP News]