アメリカと北韓の非核化交渉がこう着状態に陥っているなか、北韓外務省のチョ・チョルス北米局長が核問題について話し合う国際専門家会議「モスクワ核不拡散会議」に出席するためロシア・モスクワを訪れました。
チョ局長は7日から開かれる国際会議を前に、現地時間の5日午後、モスクワ入りし、韓国や日本の記者団から「アメリカとの接触の可能性」や「米朝交渉の見通し」などについて聞かれたのに対して、一切答えず、車に乗りこみました。モスクワの北韓大使館に移動したチョ局長は、６日以降、ロシア外務省の要人らとの会談日程をこなすとみられます。
「モスクワ核不拡散会議」は、ロシア外務省などが主催して2〜3年おきに開かれる半官半民の会議で、ことしは40か国あまりから政府関係者や民間の専門家ら300人が参加する予定です。
アメリカからは国務省のマーク・ランバート対北韓特使、韓国からは外交部の李度勲（イ・ドフン）韓半島平和交渉本部長が出席する予定です。
今回の会議で、北韓の非核化をめぐって当事国間での接触や進展がなされるかに関心が集まっています。

[Photo : YONHAP News]