北韓の金正恩（キム･ジョンウン）国務委員長が、25日から釜山で開かれる韓国とASEANの特別首脳会議に出席しない方針を明らかにしたことについて、大統領府青瓦台は、「文在寅（ムン・ジェイン）大統領と金委員長が、ASEAN10か国の首脳と同席する機会を設けることができなくなり非常に残念に思う」とコメントしました。
大統領府青瓦台の高旼廷（コ・ミンジョン）報道官が21日、書面ブリーフィングを通じて明らかにしたところによりますと、文大統領の母親が死去した際に、金委員長から弔意文が送られたのに対し、これに返信する形で今月5日に書簡を送り、このなかで金委員長を韓国・ASEAN特別首脳会議に招待したということです。
文大統領はこのなかで、「韓国・ASEAN特別首脳会議に金委員長が出席することができれば、韓半島の平和定着に向けた南北共同の取り組みへの国際社会の支持を広げることができる」と伝えたということです。
韓国政府は、「南北首脳が、すべての可能な機会を活用して頻繁に会い、南北間の協力と韓半島の平和定着に対する国際社会の理解と支持を得られるよう取り組む必要があるとの立場に変わりはない」としています。

[Photo : KBS News]