金剛山の韓国側施設撤去 南北の立場の差に変化なし

金剛山(クムガンサン)観光地区の韓国側施設の撤去について、北韓は文書交換方式での協議を求める従来の姿勢を崩していないことがわかりました。
統一部の報道官は27日の定例会見で、「韓国側施設の撤去について、文書交換方式での協議を求める北韓の立場に変わりはない」と述べました。
そのうえで、「南北間の協議が今も続いている。政府は、事業者との緊密な協議を通じて必要な措置、必要な対応をしている」と述べました。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は先月下旬、韓国側施設の撤去と近代的な施設の建設を指示したとされ、これを受けて北韓は韓国に対し、施設撤去について文書交換方式で協議するよう求めていました。
これに対し、韓国は直接対話を提案しましたが、北韓はこれには応じず、今月11日には一方的な撤去もあり得ると通告しました。
統一部の報道官はまた、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官が26日、2032年の夏のオリンピックのソウル・平壌(ピョンヤン)共同招致を推進する意向を示したことについて、「政府は、南北首脳間の合意内容を履行するとの原則のもと、必要な努力を続けている。国民の共感を得るための努力を続けていく」と述べました。
[Photo : YONHAP News]