軍当局 NLL侵入の北韓船舶を退去措置

北韓の民間の船が黄海上の南北軍事境界線にあたるNLL=北方限界線を越えて韓国側海域に入り、韓国軍により退去措置がとられました。
合同参謀本部によりますと、北韓の船が 北方限界線を越えて韓国側に入ったのは27日の午前6時40分ごろで、軍当局が白翎島(ペンニョンド)北西から北方限界線に侵入し南下する船1隻を発見し、追跡・監視したところ北韓の民間商船であることを確認したということです。
軍当局は、この商船を北韓側に戻らせるため、無線通信や警告射撃で知らせるなど海上作戦を展開し、その後、商船は自力で北韓側へと移動しました。
合同参謀本部によりますと、この北韓の商船は気象状況や機関の故障などで偶発的に北方限界線に侵入したものと見られ、船が北韓側に戻る過程で船員などによる威嚇行為はなかったということです。
軍当局はことし9月、中国の違法操業を取り締まっていた北韓の監視船がエンジンの故障により延坪島(ヨンピョンド)付近の北方限界線に侵入した際にも、退去作戦を繰り広げました。
[Photo : YONHAP News]