北韓 「西海衛星発射場で重大な実験」
北韓の国防科学院の報道官は、北韓北西部・東倉里(トンチャンリ)にある「西海衛星発射場」で7日午後、「非常に重大な実験が行われた」と発表しました。
この報道官は、「今回の実験は重大な意義がある。近く、北韓の戦略的地位を再び変化させるうえで、重要な働きをするだろう」と主張しました。
また「成功裡に行った実験結果を朝鮮労働党中央委員会に報告した」と明らかにしました。
国防科学院は、弾道ミサイルなど北韓の新型兵器を開発する機関です。
東倉里には、衛星発射場やロケットエンジン実験場があることから、ICBM=大陸間弾道ミサイルに使われる固体燃料のエンジン燃焼実験を行った可能性が高いとみられます。
液体燃料は充填するのに時間がかかりますが、固定燃料は常に充填させておいて、いつでも発射できるため、ミサイルの確認や探知が困難で、ICBMの発射や迅速な移動発射に重要な技術とされます。
ベトナム・ハノイでの2回目の米朝首脳会談が物別れに終わって以降、北韓はアメリカに対して新たな計算法と称して譲歩を迫り、アメリカへの圧力を強めてきました。
今回の実験も、こうした動きの一環とみられますが、実験の内容や金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が立ち会ったかどうかは明らかにしなかったことから、けん制のレベルを調整したものと見られます。
年末までに米朝の非核化交渉が進展しない場合、米朝関係の悪化や韓半島の緊張の高まりは避けられない情勢です。
こうしたなか韓国軍当局は、「韓米の緊密な連携によって、北韓の動向を注意深く見守っている」と明らかにしました。
[Photo : KBS]
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