北韓が「クリスマスプレゼント」を贈るとしてアメリカへの圧力を強めるなか、アメリカのエスパー国防長官は現地時間の16日、「アメリカの対応に満足しなければ、北韓は何らかの新たな実験に踏み切る可能性がある」という認識を示しました。
エスパー長官は16日、ヨーロッパ訪問を終えて帰国する機内で記者団に対して、「われわれは北韓の実験に関する発言を見てきた。彼らは満足しなければ実行するだろう」と述べました。
また外交努力だけが北韓の非核化などの唯一の解決策であることを改めて強調しました。
アメリカ太平洋空軍のブラウン司令官も現地時間の17日、ワシントンで記者団に対し、北韓の挑発について、「長距離ミサイルを発射する可能性が高い」という見解を示しました。
時期については、「クリスマス前後や年明けにも発射が行われる」と見ているということです。
ブラウン司令官は、「外交交渉を後押しすることが重要だ」としながらも、「外交努力が失敗した場合、おととし行ったようなことをすぐに再開することができる」と述べ、爆撃機などを派遣して軍事的圧力をかける可能性を示唆しました。
アメリカは、北韓が挑発に出ないことを願うとする一方、米朝交渉で譲歩することはないとみられています。

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