統一部「南北鉄道連結、制裁委員会の承認あれば推進可能」

中国とロシアが、国連安全保障理事会に提出した北韓への制裁緩和を求める決議案に、南北の鉄道連結事業に対する制裁解除を求める内容が盛り込まれたことについて、韓国の統一部は、国連の制裁委員会の承認を受ければ、鉄道の連結工事を推進するとして、審議の行方を注視しています。
南北の鉄道と道路を連結する事業は、去年4月の南北首脳会談で文在寅(ムン・ジェイン)大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が合意した「板門店(パンムンジョム)宣言」にも盛り込まれているもので、南北は去年12月に連結工事の着工式を行いましたが、北韓への制裁のため、工事に必要な物資や装備の搬入が難しくなり、それ以来、工事は進んでいません。
統一部は、南北の鉄道連結事業は、非商業的な公共インフラ事業であるとしたうえで、国連の対北韓制裁委員会の承認を受ければ、物品ごとにいちいち制裁免除の手続きを踏む必要はないと説明しました。
中国とロシアが提出した決議案について、賛成か反対かという明確な立場は示さず、決議案に盛り込まれた南北の鉄道連結事業に対する制裁の解除は必要だとの考えを示したものとみられます。
統一部は、決議案に鉄道連結事業の制裁解除が含まれたことを受け、安保理での今後の審議の行方について注視していくとしています。
[Photo : YONHAP News]