金委員長が党中央軍事委員会開催 自衛的国防力の強化策を議論

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は先週末、朝鮮労働党の軍事政策を議論する党中央軍事委員会拡大会議を開いたことがわかりました。
北韓メディアが22日、報じたところによりますと、党中央軍事委員会拡大会議が開かれ、自衛的国防力の強化策が議論されたということです。
会議には軍幹部80人あまりが出席しました。
自衛的国防力の強化策の具体的な内容は明らかになっていません。
会議では「軍事戦略的意図」に合わせて新たな部隊を組織・拡大したと明らかにしていて、長距離ミサイル関連の軍の再編の可能性があるとみられています。
しかし、核に関する言及はありませんでした。
北韓は、今月下旬に労働党の全員会議を開く予定だと明らかにしていて、この全員会議で、金委員長の主張する「新たな道」が具体的に示されるとみられています。
一方、去年解体されたと伝えられていた平安南道(ピョンアンナムド)平城(ピョンソン)の自動車工場に新たな施設が建設されたことが、衛星写真の分析でわかりました。
この自動車工場は、移動式ミサイル発射台を製造してきたとされていました。
北韓がアメリカに対して「クリスマスプレゼント」を贈ると公言したことを踏まえると、ICBM=大陸間弾道ミサイルの試験発射の準備を行っているのではないかという見方が出ています。
[Photo : YONHAP News]