韓中首脳会談 文大統領「韓半島の緊張は北韓にも得にならない」

韓日中首脳会議に出席するため中国を訪れている文在寅(ムン・ジェイン)大統領は23日、北京で習近平国家主席と首脳会談を行いました。
両国の首脳会談は、G20サミットに合わせて大阪で行った会談以来、6か月ぶりです。
文大統領は、「非核化に向けた米朝対話が行き詰まり、韓半島の緊張が高まってる最近の状況は、韓中両国だけでなく、北韓にも決して得にならない」と述べました。
また中国がこれまで韓半島の非核化や平和定着に向けて重要な役割を果たしてきたことを評価し、「せっかくの機会が実を結ぶようさらに緊密に連携することを望む」と語りました。
さらに、ことしは韓中関係や韓半島情勢で多くの成果があったとしたうえで、「一時的に残念な気持ちにかられることはあるが、両国は決して遠くなれない歴史と文化を持っている。来年の早い時期にソウルで再会することを期待している」として、習主席の韓国訪問を要請しました。
これに対して習主席は、「韓中両国は地域の平和と安定、繁栄、自由貿易体制の維持など多方面でコンセンサスを形成した。両国は戦略的パートナーシップを深め、共同の利益を守らなければならない。両国関係がより高いレベルに達するよう牽引する」と述べました。
首脳会談は当初、30分間の予定でしたが、55分間にわたって行われ、会談後、昼食をともにしました。
文大統領は、このあと韓日中首脳会談が行われる成都に向かい、李克強首相と会談します。
安倍首相との韓日首脳会談は24日、行われます。
[Photo : YONHAP News]