訪中終え北韓動向を注視 文大統領

韓日中首脳会談に出席するため中国を訪問していた文在寅(ムン・ジェイン)大統領が24日午後、ソウル空港に帰国しました。
文大統領は、クリスマス休日となった25日、官邸で休息を取りながら、米朝非核化交渉で北韓が「クリスマスプレゼント」として何らかの措置を取る可能性を示唆していることについて報告を受けました。
文大統領は、今回の中国訪問で、北韓が一方的に「年末まで」と定めた非核化の期限が迫って緊張が高まるなか、非核化をめぐる米朝対話の再開に向けた韓日中3か国の協力を訴えました。
韓日中首脳会談で、3か国の首脳は、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着が3か国の共通の利益に合致するという認識を再確認し、緊密に連携していくことで一致しました。
また文大統領は、中国の習近平国家主席との会談で、北韓が軍事的挑発ではなく対話に乗り出すよう中国が働きかけてほしいと求めたほか、中国、ロシアが国連安全保障理事会で示した北韓制裁緩和決議案について意見を交わしました。
さらに、李克強首相との会談では、南北や中国を鉄道で結ぶ「東アジア鉄道共同体」構想について改めて言及し、李克強首相は「中国も一緒に構想する用意がある」と応えました。
文大統領は、今回の中国訪問の成果を確認するとともに、韓半島の緊張緩和と米朝対話の再開に向けて注力するものとみられます。
[Photo : YONHAP News]