中央委総会開き路線論議 北韓

北韓は28日、ことし4月以来、およそ8か月ぶりに、朝鮮労働党の中央委員会総会を開き、国家建設や国防建設についての重大な課題について議論したと、29日、朝鮮中央通信が報じました。
総会には、党政治局のメンバーをはじめ、中央委員や候補委員ら全員が出席しており、議題について朝鮮中央通信は、「現在の情勢下で、わが党と国家の当面する闘争方向と、革命の新たな勝利に向けた重要な政策的課題だ。わが党の歴史において巨大な意義を持つ」と伝えています。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は、ことしの「新年の辞」などで、アメリカが制裁と圧迫を維持する場合、「新たな道」を模索すると警告し、年末までに「新たな計算法」を示すよう要求しているため、この総会で「新たな道」の具体的な内容が示されるかが注目されます。
北韓は年末を控えて強硬発言を続けていることから、ことし4月の総会で掲げた「経済集中路線」をやめて、核開発や国防力を同時に進める「並進路線」に転換する可能性があるとする見方も出ています。
朝鮮中央通信は、「総会は続く」と報じており、今回の総会が2日間開かれる可能性が高いものとみられます。
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