29日も北韓の動き監視 米偵察機

アメリカ空軍の偵察機が29日も韓国上空を飛行したもようです。
民間の航空追跡サイト「エアクラフト・スポット」が30日、明らかにしたところによりますと、アメリカ空軍の偵察機「E-8C」が29日、韓国の上空を高度9.400メートルで飛行したということです。
「E-8C」は、今月26日も韓国上空を飛行したことが確認されるなど、定期的に偵察を行っています。
「E-8C」は統合監視目標攻撃レーダーシステムなどを搭載し、高度9,000メートルから1万2,000メートルで飛行しながら、北韓のミサイル基地や野戦軍の機動、海岸砲、長射程砲基地などの動きを精密に監視できるとされています。
また最大で11時間という長い時間飛行でき、航続距離は9、270キロに上ります。
アメリカの特殊偵察機「RC-135S」が、24日から28日まで5日連続で韓半島東の海、東海上空を飛行しましたが、29日には飛行が確認されておらず、アメリカ軍が北韓の監視飛行を停止したのではないかという見方が出ていました。
しかし別の偵察機が監視活動を続けていたとみられています。
北韓は、クリスマスプレゼント」を贈るとして強力な挑発を示唆し、クリスマス前後には目立った動きを見せなかったものの、依然として挑発の可能性は残っているため、当面、こうした監視飛行は続く見通しです。
アメリカの日刊紙「ウォール・ストリート・ジャーナル」は、北韓が金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の誕生日の来年1月8日や父親の故金正日(キム・ジョンイル)国防委員長の誕生日の2月中旬などに挑発に出る可能性があると、アメリカ国防総省はみていると報じています。
[Photo : YONHAP News]