経済が中心議題か 北韓の中央委総会2日目

注目を集めている北韓の朝鮮労働党中央委員会の総会は、2日目の29日の会議で、金正恩(キム・ジョンウン)委員長が体制の安全保障のための積極的措置を強調しました。
北韓朝鮮中央通信が30日、報じたところによりますと、金委員長は29日の総会2日目に、国家事業全般について報告し、「自主権や安全保障のための積極的措置」に言及したということです。
朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、29日の総会について、金委員長が「国家建設全般」で提起されている課題について分析したと報じ、「国家建設全般」の内容として、国家の管理や経済建設を挙げました。
しかし軍事については言及しませんでした。
このため、北韓が国内政策や外交方針の重大な決定を行うとみられる今回の総会の中心的な議題は、「軍事」ではなく「経済」という見方が出ています。
また北韓メディアは、「総会は続く」と報じていて、30日も3日目の会議が開かれているとみられます。
総会の開催は、ことし4月以来、8か月ぶりで、金正恩政権発足してから、年に2回開かれるのは初めてです。
また2日連続で開かれるのは29年ぶりで、各機関の幹部や末端の人民委員長まで合わせて1000人あまりが出席したのも異例です。
韓国統一部の報道官は30日、総会の出席者の規模について、「去年やことし4月に開かれた総会に比べて規模が大きいのは事実だ。いまのところ、2013年の総会に次ぐ規模とされる」と語りました。
北韓は今回の総会で国内政策や外交方針を決めたあと、来年1月1日、金委員長の新年のあいさつを通じて、「新たな道」を具体的に示すものとみられます。
[Photo : YONHAP News]