対話中止宣言なかったことを評価 韓国統一部

北韓の朝鮮労働党中央委員会総会の結果の発表について、韓国統一部は「アメリカとの対話の中止を宣言しなかったことを評価する」という論評を発表しました。
統一部は1日、論評を出し、「北韓が朝鮮労働党中央委員会総会の結果の発表で、アメリカとの対話の中止を宣言しなかったことを評価する」と述べました。
また「米朝対話が早期に再開され、おととしのシンガポールでの米朝共同声明が、同時的かつ並行して履行するという原則にもとづいて実質的に進展することを期待する」と述べました。
しかし北韓が新たな戦略兵器を公開すると警告したことについては、「非核化交渉や韓半島への平和定着の努力に役立たない」として、懸念を示しました。
大統領府青瓦台は、これといったコメントは出しませんでしたが、いまの状況を見守っているということです。
4日間行われた北韓の中央委員会総会では、韓国に対するメッセージはまったくなく、非核化交渉はアメリカとの間で進めるという北韓の意向を表したものとみられています。
南北間の直接的なコミュニケーションが難しいだけに、対話の促進者としての役割を果たしたい文在寅(ムン・ジェイン)大統領の悩みも深まっています。
青瓦台は、南北軍事合意の履行や離散家族の再会、金剛山観光の再開などに向けて独自の努力を続ける方針です。
[Photo : YONHAP News]