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多弾頭や水中発射か 関心高まる北韓新兵器

ニュース2020-01-02
多弾頭や水中発射か 関心高まる北韓新兵器

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が1日、「新たな戦略兵器を目撃することになる」と、アメリカに警告したことで、この「新たな戦略兵器」が何かに関心が集まっています。
北韓は、先月28日から31日まで開かれた労働党中央委員会総会での金委員長の報告内容を1日、明らかにしました。
それによりますと、金委員長は報告で、「近く北韓が保有する新たな戦略兵器を目撃することになる」と話したということです。
北韓は去年暮れに、北西部の平安北道(ピョンアンブクド)東倉里(トンチャンリ)のミサイル発射場(西海衛星発射場)でミサイルのエンジンの燃焼実験を行ったとされており、専門家は、「新たな戦略兵器」は新型エンジンを取り付けた多弾頭のICBM=大陸間弾道ミサイルなどの試験発射の可能性があるとみています。
多弾頭ICBMは、標的付近に到達すると弾頭部が最大で10個の弾頭に分かれて標的を攻撃するため、地上から全部を迎撃するのは容易ではありません。
このためアメリカ本土を攻撃できるICBMに多弾頭が搭載されれば、アメリカに対する脅威は画期的に大きくなるとされています。
また北韓はSLBM=潜水艦発射弾道ミサイルを「水中戦略弾道ミサイル」と呼んでいるため、SLBMが新たな戦略兵器の可能性もあります。
北韓は去年10月にSLBMの「北極星3型」の発射実験を行っています。

[Photo : YONHAP News]

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