コロナで記念行事縮小か 故金日成主席誕生日

北韓は、15日、故金日成(キム・イルソン)主席の誕生日に当たる北韓最大の祝日、「太陽節」を迎えましたが、大規模な記念行事は行っていないことがわかりました。
朝鮮中央通信は、平壌中心部の万寿台にある故金日成(キム・イルソン)主席と故金正日(キム・ジョンイル)総書記の銅像の前に、海外から贈られたお祝いの花が並べられ、国家切手発行局が記念切手を発行したと、14日、報じましたが、15日は太陽節の記念行事の内容を報じていないということです。
2012年に金正恩政権が発足してから、毎年、太陽節には平壌の金日成広場で大規模な軍事パレードを行い、大陸間弾道ミサイル(ICBM)など、最新の戦略兵器を公開していましたが、ことしは大規模な記念行事は開かれない模様です。
これについて、新型コロナウイルスの感染拡大を懸念して、多くの人が集まるイベントを行うことは難しいと判断したとする見方が出ています。
北韓の実質的な政策決定機関である朝鮮労働党政治局会議が、11日に党中央委員会本部庁舎で開かれ、「非常防疫対策を引き続き強化する」と強調しており、防疫対策の一環として、太陽節の記念行事も規模を縮小したものとみられています。
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