北韓が韓国側の監視所に銃撃「意図的挑発の可能性は低い」 韓国軍

北韓軍が3日、南北軍事境界線に近い北東部・江原道(カンウォンド)のDMZ=非武装地帯にある韓国軍の監視所を銃撃したことが分かりました。
韓国軍合同参謀本部によりますと、3日午前7時41分ごろ銃声があり、確認したところ、外壁に4発の弾痕が発見されたということです。
韓国軍は、対応マニュアルに基づき、北韓への警告射撃を2回にわたり10発ずつ実施し、射撃中止を求める警告放送を行ったということです。
また、韓国側は北韓側に通知文を送り、事態が拡大しないよう説明を求めましたが、まだ返信はないとされています。
今回の銃撃が、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が20日ぶりに公の場に姿を現してからすぐ行われたことから、意図的な挑発の可能性があるとの声もありますが、韓国軍は、銃撃発生当時、現場の霧が濃く、視界が良くなかったことなどを踏まえ、意図的な軍事的挑発の可能性は低いとみています。
韓国軍は、「今回の銃撃は、一切の敵対行為を中止するとした2018年9月の南北軍事合意に反するものである」としましたが、「まずは銃撃の意図を確認する必要がある」として慎重な姿勢を示しました。
[Photo : YONHAP News]