健康異常説が浮上していた北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長について、大統領府青瓦台が簡単な手術すら受けていないという見方を示しました。
青瓦台の関係者は、「金委員長は、手術を受けていないと判断している。簡単な手術すら受けていないとみている」と述べました。
青瓦台が金委員長が手術を受けたかどうかについての判断を示したのは異例のことです。
金委員長の公開活動が再び伝えられたことで、韓国政府の北韓関連の情報収集能力を評価する声が国内外で出ているなか、根拠のないデマが再び広がれば、文在寅（ムン・ジェイン）大統領が提案した南北協力にも悪影響を及ぼしかねないという懸念が背景にあるとみられます。
別の青瓦台関係者は、2016年に韓国に亡命し、先の総選挙で未来統合党から出馬して当選した太永浩（テ・ヨンホ）元イギリス駐在北韓公使が金委員長の健康異常説を主張し続けていることについて、「根拠のないデマを再び流していることを遺憾に思う」として、批判しました。

[Photo : YONHAP News]