大統領府青瓦台「分別わきまえない北韓の言動に警告」
北韓の金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が17日、「南北共同宣言」20周年の記念式典で南北の交流と協力を呼び掛けた文在寅(ムン・ジェイン)大統領の発言を非難する談話を発表したことについて、大統領府青瓦台は「ひどく無礼で、非常識な行為だ」と強く批判しました。
大統領府青瓦台の尹道漢(ユン・ドハン)国民疎通首席秘書官は、金党第1副部長の談話について、「南北首脳間で築いてきた信頼を根本から損なうものだ」とし、「北韓のこうした分別をわきまえない言動を、われわれとしてもこれ以上我慢しないということを明確に警告する」と述べました。
これまで青瓦台は、北韓からの批判に対してこれといった対応を取りませんでしたが、今回は雰囲気が一転しました。
今回の尹秘書官の発言は、これまで築いてきた軍事合意の精神と首脳間の信頼という2つの柱が崩れてしまう場合、南北関係はさらに厳しくなってしまうだけに、強力な対応が必要だとする青瓦台の判断があったものとみられます。
加えて国防部も、青瓦台の記者会見終了10分後に、北韓が2018年9月の南北軍事合意の破棄を事実上予告したことについて「実際に行動に移した場合、北韓は必ず対価を払うことになる」と警告しました。
また、北韓が金剛山(クムガンサン)と開城工業団地に再び軍隊を展開すると明らかにしたことについて、徐虎(ソ・ホ)統一部次官は17日午前10時20分の記者会見で、「今日の北韓の発表は、2000年6月15日の南北共同宣言以前に後戻りする行為だ」としたうえでし、「韓国の国民の財産権を明白に侵害するものだ」として遺憾の意を表明しました。
一方、金錬鉄(キム・ヨンチョル)統一部長官は17日、南北関係悪化の責任は自らにあるとして辞意を表明しました。
これに先立ち、金党第1副部長は16日、「今の状況は、脱北者による体制批判のビラ散布を韓国政府が黙認してきた結果だ」と主張し、文大統領の6月15日のメッセージについても、「責任回避のための弁明と華麗な美辞麗句で一貫している」として、文大統領を名指しで批判していました。
[Photo : YONHAP News]
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