北韓の金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長は「自衛的核抑止力によって、国の安全と未来は永遠に保証される」と述べ、核を放棄しない考えを明確にしました。 
北韓の朝鮮中央通信が28日、報じたところによりますと、金委員長は韓国戦争停戦67周年となる27日、平壌の4.25文化会館で元兵士を招いて集会を開き、そのなかで、「韓国戦争のような痛みが繰り返されないよう、戦争そのものを防止できる絶対的な力を持つべきだ。信頼でき、効果的な自衛的核抑止力によって、国の安全と未来は永遠に保証される」と述べ、核やミサイルの開発を正当化しました。
この集会は、停戦協定が結ばれた7月27日を「戦勝節」として記念する北韓が1993年から毎年開催している行事です。
金委員長がこの集会で演説したのは2015年に続いて2回目です。
アメリカなど国際社会による北韓に対する制裁が続いているうえ、新型コロナウイルスの感染拡大による経済難まで重なり、住民が動揺しているなか、金委員長の演説は内部の結束を図る狙いがあったものとみられます。

[Photo : YONHAP News]