韓米合同軍事演習 18日に終了

今月8日に始まった韓米合同軍事演習が18日、終了しました。
韓米両国は、ことし上半期の韓米合同軍事演習について、今月8日から1部と2部に分けて実施され、18日午後4時を以て終了したと宣言しました。両国は今回の演習について19日に講評を行う計画です。
今回の演習は、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、規模が縮小され、野外機動訓練は行われず、コンピューターのシミュレーションを活用した訓練が中心となりました。
また、演習の指揮所を、 韓国軍の首都防衛司令部と、京畿道(キョンギド)城南(ソンナム)にある在韓米軍基地の2か所に分散して、必要最小限の人員を除き、両国の将兵が一か所に集まらないようにしたほか、参加規模も大幅に縮小しました。
戦時作戦統制権の移管時に韓米連合軍司令部に代わる新たな軍司令部となる「未来連合司令部」の完全運用能力=FOCの検証は、去年下半期の演習に続き、今回の演習でも行われませんでした。
韓米両国は、FOCの検証を、ことし下半期の演習で実施する方向で協議しているとのことですが、新型コロナウイルスの感染拡大が続けば、下半期にも、FOC検証は実施されない可能性が高いとみられます。
18日に行われた韓国とアメリカの外交長官と国防長官による「2+2会合」で、下半期の演習やFOCについて言及されなかったことも、FOC検証の実施が不透明であることを示しています。
また、アメリカのオースティン国防長官は、2+2会合の後に開かれた記者会見で、戦時作戦統制権の移管について、「移管の条件を満たすためには少し時間がかかる」としており、文在寅(ムン・ジェイン)大統領の任期内に移管するという計画の実現は難しいとする見方が出ています。
[Photo : YONHAP News]