北韓と中国の首脳が親書交換 中朝の団結・協力を強調

北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長と中国の習近平国家主席が互いにメッセージを交換し、両国の団結と協力強化を強調しました。
朝鮮中央通信は23日、金委員長がメッセージの中で「韓半島情勢と国際関係に関する真摯な研究、分析にもとづいて、国防力の強化や南北関係、米朝関係への政策的立場について議論し、決定したものを中国に通知した。敵対勢力の全方位的な挑戦と妨害に対応し、両国が団結と協力を強化することを強調した」と伝えました。
一方、中国の国営新華社通信は22日、習主席が金委員長と口頭親書を交換したと報じました。 習主席は金委員長宛のメッセージのなかで、「新たな情勢のもと、北韓と手を携えて努力し、中朝関係を堅固にすることで、両国国民により良い生活環境を提供する用意がある」と伝えたということです。
また習主席は、「国際情勢や地域情勢が深刻に変化している。韓半島の平和と安定を守り、地域の平和と安定、発展と繁栄に向けて積極的に貢献する用意がある」と伝えました。
新華社通信によりますと、メッセージは、中国共産党の宋濤中央対外連絡部長が22日、北京で北韓の李竜男大使と会った際に伝達されたということです。
今回の親書は、アメリカと中国の外交トップが18日と19日にアラスカで会談し、ロシアのラブロフ外相が22日、中国を訪れるという外交日程のなかで伝達されたことに注目が集まっています。
ラブロフ外相は23日、中国訪問日程を終えて、韓国入りします。
[Photo : YONHAP News]