北韓拉致被害者 北韓に対する損害賠償裁判で勝訴

韓国戦争時に、父親が北韓軍に拉致されたとして、北韓と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長を相手取り、損害賠償を求めた裁判の1審で、ソウル中央地裁は25日、北韓と金委員長に対し、5000万ウォンの賠償金を支払うよう命じる判決を言い渡しました。
原告のチェさんは、1950年9月に、当時警察官を務めていた父親が、北韓軍によって拉致されたとして、去年12月ソウル中央地裁に、北韓と金委員長を相手取って損害賠償を求める裁判を起こしました。現在、チェさんの父親の安否はわかっていません。
ソウル中央地裁は25日、裁判の1審で、北韓と金委員長に対し、原告に5000万ウォンを賠償するよう命じる判決を言い渡しました。しかし、今回の判決が確定しても、判決の執行に強制力がないため、チェさんが賠償金を受け取るのは、現実的に難しいとみられます。
[Photo : YONHAP News]