北韓が発射したミサイル 「KN23」イスカンデル改良型か

北韓が25日に韓半島東の海、東海に向けて発射した弾道ミサイルは、短距離弾道ミサイル「KN23」の改良型とみられています。
26日付の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は、移動式発射台から打ち上がるミサイルの写真を掲載していますが、その形状から北韓が1月の軍事パレードで公開した改良型の新型短距離弾道ミサイル「KN23」の改良型とみられます。
「KN23」は、ロシア製の短距離弾道ミサイル「イスカンデル」をモデルに開発したとされ、変則的な軌道で迎撃が難しいのが特徴です。
専門家らは、今回発射された改良型は、従来の「KN23」に比べて胴体部が1メートルほど長くなっていることから、射程がそれだけ伸びているとの見方を示しています。
北韓の朝鮮中央通信は、韓半島から600キロ沖の東海の水域に設定した目標を「正確に打撃した」と主張しており、これが事実だとすると、韓国全域が射程に収まることになります。
また、弾頭の重量を減らせば、射程はさらに伸び、日本の駐留アメリカ軍基地まで射程に収まる可能性があります。
ただ、韓国軍や日本政府は射程を450キロとしており、北韓が実際より誇張して発表した可能性もあります。
また、北韓は、今回のミサイルは弾頭重量が2.5トンに改良されたとしており、これが事実であれば、戦術核の搭載も可能になります。
弾頭重量を2.5トンに改良したという北韓の発表については、公開された発射台の幅が従来のものとあまり変わらないことから、疑問視する見方も出ています。
[Photo : YONHAP News]