合同参謀本部「先月発射の北韓飛翔体は弾道ミサイル」 発表内容を訂正

韓国軍は、北韓が先月25日に発射した飛翔体は弾道ミサイルであったと公式に発表しました。
合同参謀本部は29日、国防部の定例の記者会見で「韓国とアメリカの情報当局の情報を分析・総合したところ、北韓が発射したのは、短距離弾道ミサイルで変則軌道で600キロ飛行したものと推定される」と明らかにしました。
軍当局は、北韓がミサイルを発射した当日、「弾道ミサイルではなく短距離飛翔体であり、飛行距離は450キロ」と発表しましたが、それから1か月で訂正するかたちとなりました。
合同参謀本部は「探知が制限される領域があるため、韓米が追加の分析を行い、推定した」と説明しています。
この前日の28日には、徐旭(ソ・ウク)国防部長官は国会の国防委員会で「(北韓が弾道ミサイルを)東海(トンヘ)側に発射する場合、韓国の探知システムでは探知が難しい領域がある」として、ミサイルが高度をいったん下げた後、再び上昇する「プルアップ」と呼ばれる変則軌道で飛行距離が伸びたものとみられると説明していました。
合同参謀本部は、北韓のミサイルに対する「探知の失敗」ではないかとする指摘に対して「韓国側に飛んでくる場合はすべて探知可能であり、これに対応する体制は整っている」と答えました。
[Photo : YONHAP News]