「米朝対話の促進求められれば韓国は役割果たす」 外交部長官

鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は、米朝対話の促進に向けて韓国の役割が求められた場合、適切な対応措置を取っていくとの考えを示しました。
鄭長官は24日、KBSのニュース番組に出演し、「米朝対話を促進させる役割を果たすため、韓国政府が北韓に対して特使を派遣したり、親書を送ったりする可能性があるか」と聞かれたのに対して、「様々な可能性がある。米朝対話の促進に向けて韓国の役割が求められれば、適切な対応措置を取っていく」と答えました。
また「アメリカのバイデン大統領は、韓米首脳会談の共同声明で、南北間の対話と関与、協力を支持するという表現を使った。これは、今後の韓国の対北韓政策に、幅を持たせることができたことを意味する」と話しました。
「韓米首脳会談で、北韓を対話のテーブルに着かせるための方策を議論したか」という質問に対しては、「北韓の核問題の解決に向けた韓米の具体的な戦略や協議の内容を公の場で言及するのは適切でない」としたうえで、「会談をきっかけに、韓米間では、韓半島平和プロセスを再び進めるために、韓半島の完全な非核化と恒久的な平和定着という目標を改めて確認し、こうした目標を達成するための手段や方法についても、柔軟で、実利的なアプローチを図ることで合意した」と明らかにしました。
またこのような内容は、共同声明で「外交と対話が欠かせない」という表現で示されたと話しました。
「外交と対話」に重きを置いたバイデン政権の北韓に対するアプローチに、北韓が応じるだろうかという質問に対しては、「北韓が取る非核化措置に対応して、アメリカが取る措置は交渉の過程で明らかになるもので、それを事前に公表して交渉することはできない。これは北韓も十分理解して、交渉に臨むと期待する」と述べました。
[Photo : KBS News]