IAEA 「北韓が核施設を再稼働」との見方示す
IAEA=国際原子力機関は、北韓が寧辺(ヨンビョン)の核施設で、核爆弾の原料となるプルトニウムを抽出する作業を再開した可能性があるという見方を示しました。
IAEAが現地時間の27日、発表した報告書によりますと、北韓が先月初めから寧辺にある5000キロワットの黒鉛減速炉で、冷却水を排出させるなど、再稼働させた兆候が捉えられたということです。
黒鉛減速炉は、北韓の核兵器の製造に欠かせない中心的施設で、この施設を稼働させた兆候が捕捉されたのは2018年12月以来です。
IAEAはことし2月中旬から先月初めまで、この黒鉛減速炉の近くにある使用済み核燃料の再処理施設の「放射化学研究所」を再稼働させた兆候も捉えられたと話しています。
放射化学研究所の稼動期間の「5か月」は、黒鉛減速炉の使用済み核燃料の再処理にかかる時間と一致するということです。
IAEAは、こうした兆候を「非常にやっかいだ」と表現し、国連安保理決議に明らかに違反していると指摘しました。
アメリカのウォールストリートジャーナルは、寧辺の原子炉の再稼働について、アフガニスタンからのアメリカ軍の撤退、イランとの核合意の立て直しに向けた交渉とともに、バイデン大統領が抱える新たな外交政策の課題になるだろうという見方を示しました。
一方、韓国外交部の当局者は30日、IAEAの発表を受けて、「アメリカと緊密な協力のもと、北韓の核活動への監視を続けている」と、明らかにしました。
[Photo : YONHAP News]
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