新型長距離巡航ミサイルに成功 北韓
北韓は、新型の長距離巡航ミサイルの発射実験に成功したと13日、発表しました。
北韓の朝鮮中央通信が13日、報じたところによりますと、北韓の国防科学院は11日と12日に、新型の長距離巡航ミサイルの発射実験に成功したということです。
発射された巡航ミサイルは、だ円や8の字の軌道を描きながら、発射から7580秒、およそ2時間6分後に1500キロ先の標的に命中したとしています。
また今回の実験成功で、新たに開発された高効率のタービン送風式発動機」の推進力など、技術的な指標が満たされたとしています。
実験には、朴正天(パク・ジョンチョン)党書記や金正植(キム・ジョンシク)党軍需工業部副部長らが視察したということですが、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が立ち会ったという説明はありませんでした。
巡航ミサイルは、移動式の発射台(TEL)や海上の艦艇などから発射され、高度50メートルから100メートルの低空を飛んで、遠く離れた標的を精密打撃するミサイルで、北韓が今回発射実験に成功したと主張する新型の長距離巡航ミサイルは、韓国の「玄武3C」やアメリカの「トマホーク」と同じ水準のものとみられています。
北韓は、弾道ミサイルの代わりに、国連安全保障理事会の決議に違反しない巡航ミサイルの発射実験を行うことで、国連への抗議の姿勢を示したものとみられます。
北韓のミサイル発射は、ことし4回目で、中国の王毅外相の韓国訪問を控えているなか、北韓は中国とアメリカを意識した行動をとったという見方も出ています。
これに対してアメリカのインド太平洋軍は声明を出し、「今回の発射は、北韓が引き続き軍事開発に力を入れ、近隣諸国や国際社会に脅威を与えていることを示した」と批判しました。
また韓国軍の合同参謀本部は、「韓米は緊密な連携のもと、北韓の今回のミサイル発射を精密に分析している」と述べました。
[Photo : YONHAP News]
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