北韓、極超音速滑空ミサイル「火星8」の試験発射と報じる
北韓メディアは、新たに開発した極超音速ミサイルの発射実験を行ったと報じました。
北韓の朝鮮中央通信は29日、国防科学院が前日に北西部の慈江道(チャガンド)竜林(リョンリム)郡で、新型極超音速ミサイル「火星8」の発射実験を初めて行ったと伝えました。
実験では、分離された弾頭部の誘導性能や滑空飛行の特性など技術的な指標が設計上の要求を満たしたとしています。
北韓は28日朝、慈江道から韓半島東の海、東海に向け、新型とみられる短距離ミサイル1発を発射しました。
極超音速ミサイルは、音速の数倍以上で飛行し、従来のミサイル防衛網では迎撃が困難とされ、現在、アメリカ、中国、ロシアだけが保有する最先端兵器です。
在日米軍基地まで10分程度、韓半島から3000キロ離れたグアムのアメリカ軍基地も30分以内に打撃可能で、北韓の主張が事実なら、韓日米諸国にとって新たな脅威となると専門家は指摘しています。
金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長はことし1月の党大会で「極超音速滑空弾頭」の開発・導入に言及していました。
発射実験は、朴正天(パク・ジョンチョン)朝鮮労働党書記と国防科学部門の指導幹部が視察し、金正恩氏は立ち会わなかったということです。
北韓はことし6回のミサイル発射をしたことが分かっていますが、金正恩氏はいずれも立ち会っておらず、新兵器がまだ実験・開発段階にとどまっているためとみられています。
朝鮮中央通信もこの日の報道で射程や速度などに触れておらず、開発は完了していないものとみられています。
[Photo : YONHAP News]
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