韓米外相、イタリアで会談 終戦宣言など協議

G20=主要20か国首脳会議に合わせてイタリアを訪問している鄭義溶(チョン・ウィヨン)外交部長官は現地時間の31日、アメリカのブリンケン国務長官と会談し、終戦宣言をはじめとする韓半島の平和プロセスの再始動について協議しました。
外交部によりますと、会談で両長官は、韓半島情勢を安定的に管理することの重要性に共感したほか、終戦宣言の推進についても緊密に調整したということです。
ただ、アメリカ国務省が韓米外相会談後に発表した報道資料には、「両長官は、韓半島の完全な非核化に向け共同で専念することを強調した」という表現にとどまり、終戦宣言に関する言及はありませんでした。
韓国とアメリカは、北韓との対話を再開するうえで終戦宣言が有効であることには共感しているものの、進め方などについてはまだ調整中であると伝えられており、アメリカは終戦宣言に対する具体的な立場を示していません。
終戦宣言が韓半島の非核化プロセスに与える影響などを分析しているアメリカは、宣言の時期や順序、プロセスなどと関連して韓国政府と多少の温度差があるとされています。
ただ、両長官は、両国が様々な機会を通じて活発に意思疎通していることを評価し、今後も韓米間で緊密な連携を続けることで一致しました。
鄭長官とブリンケン長官の対面会談は、先月5日にOECD=経済協力開発機構の閣僚会議に参加するため訪れたフランス・パリで略式の会談を行ってからおよそ1か月ぶりで、ことし9月に国連総会を機にニューヨークで開かれた会談を合わせると、およそ40日の間に3回行ったことになります。
[Photo : YONHAP News]