韓国民間団体による平壌での病院建設 国連が承認

韓国の民間団体が北韓の平壌(ピョンヤン)に病院を建設するため、北韓への建築資材と医療設備の搬入の許可を求めていた要請について、国連安全保障理事会の対北韓制裁委員会が承認したことがわかりました。
対北韓制裁委員会は、韓国の「汝矣島(ヨイド)純福音財団」が先月18日、北韓に対する人道支援のために申請した制裁免除を承認しました。
制裁委員会は、先月28日、ホームページに公開した書簡で「平壌心臓病院の建設を通じた北韓内の社会的弱者の重症疾患の治療事業など、人道支援活動への制裁免除を承認する」としました。
制裁委員会が北韓への搬入を許可した物品は、病院の建設に使われるパイプや木材などの建築資材、CT=コンピューター断層撮影機器やMRI=磁気共鳴画像診断装置、病床、手術台などの医療設備です。免除期間は1年で、来年10月28日まで物品を搬入することができます。
韓国の財団が建設を計画している「平壌心臓病院」は、汝矣島純福音協会の故チョ・ヨンギ牧師が2007年、北韓の朝鮮キリスト教連盟と合意して平壌に建設することを決めました。
アメリカ政府系放送の「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」によりますと、この病院は、地下1階、地上7階、延べ2万平方メートル、280床の規模で、2007年末に着工しましたが、2010年の韓国の哨戒艦「天安(チョナン)艦」が北韓によって沈没させられた事件で工事が中断されていました。
[Photo : YONHAP News]