新しい「天安艦」が進水 再来年就役へ

北韓の魚雷攻撃によって2010年に西海で沈没した韓国の哨戒艦「天安(チョナン)艦」の名を冠した新型の護衛艦が9日、蔚山の現代重工業で進水しました。
新型護衛艦の7番艦にあたる新しい天安艦は、長さ122メートル、幅14メートル、高さ35メートル、2800トンの艦で、5インチ砲、艦対艦誘導弾、戦術艦対地誘導弾、近接防御兵器システムなどを備えています。
沈没した天安艦に比べて対潜水艦作戦能力を高めたのが特徴で、試運転を経て再来年、海軍に引き渡され、前の天安艦同様、西海の北方限界線付近に配備されます。
進水式には、徐旭(ソ・ウク)国防部長官、夫石鍾(プ・ソクジョン)海軍参謀総長、天安艦の戦没者遺族らが出席しました。
前の哨戒艦天安艦は1988年に就役し、1999年6月に韓国領の延坪(ヨンピョン)島付近で発生した南北艦艇間の銃撃戦、「第1延坪海戦」に参加するなど、西海を守る任務に当たっていましたが、2010年3月26日に北韓の潜水艇から発射された魚雷によって沈没しました。
引き揚げられた船体は、京畿道平沢(ピョンテク)市にある海軍第2艦隊の安全保障公園に展示されています。
[Photo : YONHAP News]