韓国戦争の戦死者の遺骨合同奉安式 今年は370柱収集

韓国戦争の戦死者の遺骨収集事業で発掘された遺骨370柱を国立墓地に埋葬する合同奉安式が20日、ソウル顕忠院(ヒョンチュンウォン)で行われました。
国立ソウル顕忠院で行われた政府主催の合同奉安式には、金富謙(キム・ブギョム)国務総理をはじめ、国防部次官、国家報勲処長らが出席しました。
今回奉安された遺骨は合わせて370柱で、国防部の遺骨発掘鑑識団、陸軍と海兵隊の部隊などがことし3月から11月までにわたって、戦地だった江原道(カンウォンド)鉄原(チョルウォン)など41か所で収集したものです。
韓国戦争の戦死者の遺骨発掘事業は、韓国戦争から50年に合わせて2000年4月に始まり、ことしの370柱を含めて、これまでに1万2000柱あまりが収集されました。
国防部は、「遺骨がまだ収集されていない戦死者は12万人あまりに上るが、遺骨の身元確認のために集めた戦死者の遺族の遺伝子情報は7万人分あまりで、まだ足りない状況だ。これからも国のために献身された戦死者を、最後の1人まで祖国と家族の元に帰らせるため、国の責任を全うしていく」と話しました。
[Photo : YONHAP News]