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何者かが軍事境界線越え北へ 監視カメラ3時間見過ごし

ニュース2022-01-03
何者かが軍事境界線越え北へ 監視カメラ3時間見過ごし

江原道(カンウォンド)の南北軍事境界線で、1日夜、韓国人とみられる男1人が軍事境界線を越えて韓国から北韓に入ったと、韓国軍合同参謀本部が2日、明らかにしました。
男が鉄柵を越える様子を監視カメラが捉えていたにもかかわらず、およそ3時間見過ごされ、警戒態勢に不備があるという批判が出ています。
合同参謀本部の関係者によりますと、1日午後9時20分ごろ、DMZ=非武装地帯の東部で、何者かがいるのを赤外線画像装置が捉えたため部隊を派遣しましたが、見つけることができず、午後10時40分ごろ、男が軍事境界線を越えて北韓側に入ったことを確認したということです。
しかし、その後、監視カメラの録画を分析したところ、午後6時40分ごろに最前線の監視所の鉄柵を越える人物の姿が写っていました。
当時は監視兵が見逃したということです。
ほぼ同じ時刻に監視センサーもアラームを発したため、部隊を付近に派遣したものの、異常を確認できなかったということです。
この人物が鉄柵を乗り越えた場所は、2018年9月の南北軍事合意にもとづいて兵力を撤収させ、監視カメラなどを補強した監視所から近い場所です。
韓国軍は、北韓側にこの人物を保護するよう通知したとしていますが、その後の安否については不明だということです。
最大野党「国民の力」は、安全保障に対する文在寅(ムン・ジェイン)政権の安易な姿勢が原因だと批判しています。

[Photo : KBS News]

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