鉄柵越え北入りの男は元脱北者か 韓国軍当局

元日の夜、一人の男性が江原道(カンウォンド)北東部の高城(コソン)郡で、南北軍事境界線を越えて韓国側から北韓に入ったことについて、韓国軍当局は、この男性は2年前に同じ場所で北韓から韓国側に入ってきた30代の脱北者であるとみて、調査を進めています。
国防部関係者は3日、この男性は2020年11月に同じ場所で軍事境界線を越えて韓国に入ってきた30代男性とみられることを明らかにしました。
これは監視カメラに写っていた鉄柵を越える様子や、男性の容姿や服装が2年前の男とほぼ同じとみられるためです。
また男性が北韓側に入ったあと、この男性を含めて4人が映像に映っており、詳しい内容を分析中だとしています。
国防部関係者は、この男性は去年の暮まで韓国の情報機関との間で連絡がとれていた点や、韓国内の重要な情報にアクセスできなかったことなどから、「スパイである可能性はないとみられる」としています。
また韓国軍は、3日、午前と午後の2回にわたって、北韓側に関連の通知文を送り、北側からこれを受信したという回答があったことを明らかにしました。しかし男性についてのその後の情報は得られていないということです。
[Photo : YONHAP News]