北韓に対話求める ミサイル発射で米政府

北韓が5日朝、東の海、東海に向けて発射した飛翔体について、アメリカ政府は弾道ミサイルだと特定し、北韓を糾弾しました。
アメリカ国務省の報道官は現地時間の5日、「アメリカは、北韓の弾道ミサイルの発射を糾弾する。今回の発射は、国連安保理の制裁決議に反するもので、隣国や国際社会にとっても脅威だ」と述べました。
しかし北韓に対する外交的アプローチの方針を改めて示し、北韓に対話に臨むよう求めました。
これとともに、韓国と日本を守るというアメリカの約束は固く守られると強調しました。
北韓の弾道ミサイルの発射について、国連のグテーレス事務総長は、外交的対話の再開を促しました。
国連の報道官は現地時間の5日、ニューヨークの国連本部で開かれた会見で、「北韓の弾道ミサイルの発射を受けてグテーレス事務総長は、持続可能な韓半島の平和と、完全で検証可能な非核化の達成に向けた唯一の方法は、外交的関与と対話だ。北韓は関係国との対話を再開すべきだ」と述べました。
韓国の大統領府青瓦台は、北韓の飛翔体の発射から95分後の5日午前9時45分からNSC=国家安全保障会議の常任委員会緊急会合を開き、「懸念」の意を表明しました。
北韓が発射した飛翔体によって青瓦台が使う表現のレベルは、「深い懸念」、「遺憾」、「深い遺憾」の順に強くなりますが、今回は、「懸念」の意の表明にとどめました。
北韓が敏感に反応する「挑発」という表現は使わず、北韓が新型SLBM=潜水艦発射弾道ミサイルの発射実験を行った去年10月に韓国政府が使った「深い遺憾」という表現よりは低いレベルの表明です。
[Photo : YONHAP News]