北韓は、故金正日（キム・ジョンイル）国防委員長の生誕80周年に当たる2月16日に向けて、祝賀ムードを盛り上げています。
北韓の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は1日、「わが国家第一主義時代が広がるようになったのは、祖国と人民の前に積み上げられた金正日将軍の不滅の業績と切り離せない。強力な軍事的な力を与えてくれたのは、金正日将軍の最大の業績」と故金正日国防委員長を称えました。
労働新聞はそのうえで、「金正恩（キム・ジョンウン）国務委員長に忠誠を誓うことで、金正日時代の念願を実現しなければならない」と強調しました。
北韓は先月19日に開かれた朝鮮労働党中央委員会政治局会議で、2月16日の故金正日国防委員長の生誕80周年と4月15日の故金日成（キム・イルソン）主席の生誕110周年を祝う行事を開催することを主な議題として採択しています。
一方、アメリカ国務省のプライス報道官は1月31日の定例会見で、北韓の相次ぐミサイル発射について、「外交的解決が中心」としながらも、「北韓に責任を問う措置を模索している」と明らかにしました。
プライス報道官は、北韓の個人６人、ロシアの個人１人と１団体に制裁を科したことに触れ、「いずれも北韓に大量破壊兵器と弾道ミサイル開発を支援した個人と団体だ」としたうえで、「我々はこうした挑戦に対し、国連と議論を続けていく」と述べ、北韓の挑発が続いた場合、追加制裁に乗り出す考えを示唆しました。

[Photo : YONHAP News]