アメリカへの対決姿勢を強める北韓は、米朝対話の前提条件は北韓に対する敵視政策を撤回することだとして、アメリカに対し制裁の解除を求めました。
北韓外務省は2日、ホームページで、韓半島情勢の緊張が高まっているのはアメリカの北韓への敵視政策のためだと主張し、「アメリカは『外交的解決』とか『対話』とやらを云々する前に、われわれに対する軍事的威嚇をやめ、対北韓敵視政策をまず撤回すべきだ」と強調しました。 
また「アメリカ自らが中止を約束していた合同軍事演習を数百回も行い、先端軍事攻撃手段や核戦略兵器を韓国と韓半島周辺地域に配備し、我が国の安全を大きく脅かしている」と非難しました。
さらに、「アメリカは『制裁万能論』を捨てるべきだ」という中国の劉暁明(りゅう・ぎょうめい)韓半島問題特別代表の言葉を引用し、「一方的な制裁と圧力は、対決と緊張をあおるだけだ。アメリカは『制裁万能論』を捨て、北韓の正当で合理的な懸念を解決するための実質的な措置を取るべきだ」として、制裁の解除を求めました。
これは、対話と外交を強調するアメリカ政府への回答とみられます。

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