北韓メディア、最高人民会議開催を報じず 延期か注目

北韓は国会に当たる最高人民会議を6日に開催すると予告していましたが、北韓の主要メディアは7日朝、開催について報道しませんでした。
北韓の国営メディアは去年12月、最高人民会議を今月6日に開き、2022年の予算などを討議すると伝えていました。
慣例では、開催された翌朝、または当日夜に朝鮮中央通信や朝鮮労働党機関紙、労働新聞が一斉に内容を伝えてきました。
北韓メディアは最高人民会議に全く触れていないため、開催が延期されたかどうかも確認されていません。
新型コロナウイルス対策に伴い延期された可能性が指摘される一方で、昨年末は党中央委員会総会、今月には旧正月祝賀公演といった大規模な行事が開かれたことから、別の理由があるという見方も出ています。
複数日にまたがって開き、終了後に内容を公表する可能性もあるとみられています。
最高人民会議は北韓の憲法上の最高主権機関で、憲法・法律改正や主な国家機関の人事、前年度予算の決算と今年度の予算案などを承認します。
北韓は中距離弾道ミサイルの発射など軍事力の誇示を繰り返し、アメリカへの対抗姿勢を強めていて、最高人民会議で金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が韓国やアメリカに対してメッセージを発する可能性があり、政府当局は動向を注視しています。
[Photo : YONHAP News]