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「新冷戦」が現実化か 韓半島情勢にも影響の可能性

ニュース2022-02-25
「新冷戦」が現実化か 韓半島情勢にも影響の可能性

ロシアがウクライナへの本格的な軍事侵攻に踏み切ったことで、国際社会の「新冷戦」の構図が強まり、北韓の核問題解決にも影響がでることが懸念されています。
欧米など西側諸国は激しく反発し、世界の安全保障は冷戦後最大の危機を迎えていて、今後、アメリカと同盟国がロシアへの制裁を強め、ロシアが中国などと急接近する可能性があり、いわゆる「新冷戦」の構図が現実化しつつあると専門家はみています。
これまでの米中対立に加え、ロシアのウクライナ侵攻により、「韓国・アメリカ・日本」対「北韓・中国・ロシア」の対立構図が固まってしまう可能性があり、北韓の核問題など韓半島問題の解決に向けて大きな足かせになるおそれがあるとの見方が出ています。
韓国とアメリカが主導する北韓核問題の解決方法をめぐり、中国・ロシアの賛同は期待できなくなり、北韓もこの隙を狙って核・ミサイル開発を加速化させる可能性があるとみられています。
ウクライナはソビエト連邦崩壊後、核兵器を放棄する見返りとしてアメリカ、イギリス、ロシアから安全保障の約束を取り付けましたが、今回のロシアによる侵攻でその約束がほごにされた形で、北韓がウクライナを反面教師にし、安全保障を強化するために核にさらにこだわるようになる可能性があると専門家は指摘しています。
ウクライナに国際社会の関心が注がれるなか、北韓がアメリカなど西側諸国の関心を引くために核実験とICBM=大陸間弾道ミサイル発射実験のモラトリアム=一時停止の撤回に踏み切る可能性があることも懸念されています。

[Photo : YONHAP News]

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