国連安保理 北韓のミサイル発射問題を討議 韓国も糾弾声明に参加

国連の安全保障理事会は28日(現地時間)、非公開会議を開き、最近行われた北韓のミサイル試験発射も議題として取り上げられ、討議されたということです。
会議のあと、韓国を含めた、アメリカ、イギリス、日本など11か国は、北韓のミサイル発射を糾弾する共同声明を発表しました。
各国の国連大使らは会見で「すべての理事国に北韓の危険な違法行為を糾弾することを求める」として、北韓に対する制裁の徹底的な履行を呼びかけました。
また「真摯かつ持続的な外交的な追求に専念する」としたうえで、北韓に対して「域内の緊張を緩和し、国際平和と安保を増進するための道を選択すべきだ」として、アメリカによる対話の提案に前向きに応じるよう求めました。
北韓は27日午前、平壌(ピョンヤン)近郊の順安(スナン)付近から東の方向に向けて準中距離弾道ミサイル(MRBM)とみられるミサイル1発を発射しました。
北韓は、ことしに入って1月だけでも安保理決議違反に当たる弾道ミサイルなど試験発射を7回にわたり繰り返しています。
ロシアによるウクライナへの軍事侵攻で緊張が高まっているなか、安全保障理事会が今回、北韓のミサイル発射を取り上げたことについて、それだけ北韓の核問題を深刻に受け止めていることの裏付けだとする見方が出ています。
[Photo : YONHAP News]