北韓と中国を結ぶ貨物列車で初めて人道支援物資輸送 ユニセフ

ユニセフ=国連児童基金が北韓に提供する幼児用の混合ワクチンが、北韓と中国を結ぶ貨物列車で初めて輸送されたことが確認されました。
ことし1月に北韓と中国の間の貨物列車の運行が再開されていますが、国連の人道支援物資が海上ではなく鉄道で輸送されたのは、今回が初めてです。
ユニセフ=国連児童基金の関係者は、アメリカの政府系ラジオ「自由アジア放送」のインタビューに対し、「混合ワクチンおよそ29万6000回分が、2月最後の週に中国から北韓に鉄道で輸送された」と明らかにしました。
混合ワクチンは、ジフテリア、百日ぜき、破傷風、B型肝炎など幼児にとって致命的な5つの疾病を予防するためのワクチンで、ユニセフは去年10月、北韓の南浦(ナンポ)港を通じて保健物資などを輸送しましたが、陸路で送ったのは今回が初めてです。
一方で、北韓は新型コロナウイルスのワクチン支援をまだ受けていません。
新型コロナウイルスのワクチンを共同調達する国際的な枠組み「COVAX(コバックス)ファシリティー」は去年、北韓にアストラゼネカ製ワクチンなど811万回分を割り当てましたが、北韓への搬入は未だに実現していません。
[Photo : YONHAP News]