北韓 平壌近郊空港で「ミサイル発射用」と見られる土台を設置

北韓が、平壌(ピョンヤン)の順安(スナン)国際空港でミサイル発射を準備している動向が持続的に見られていると、アメリカの政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が15日、伝えました。
ボイス・オブ・アメリカは、衛星写真を分析したところ、順安空港北側の滑走路付近でコンクリートの土台を設置している動きがここ数日間見られたと明らかにしました。
幅50メートル、長さ220メートルと100メートルほどの土台が設置され、北韓が移動式発射台(TEL)からミサイル発射を行うための施設とみられるということです。
専門家によりますと、ICBMのような大型ミサイルを発射するためには頑丈な土台が必要で、そこから発射することでより安定した発射を行うことができるほか、命中率を高め、移動式発射台の破損も防ぐことができるということです。
北韓が2017年7月に発射したICBM=大陸間弾道ミサイル「火星(ファソン)14」や同じ年の11月に発射されたICBM「火星15」も同じようなコンクリートの土台から発射されたと、ボイス・オブ・アメリカは指摘しています。
北韓は先月27日と今月5日、「偵察衛星開発関連の重要試験」を行うとして、順安付近から2度にわたって飛翔体発射を行いました。
これについて韓国とアメリカの情報当局は、北韓が新たに開発した新型のICBM「火星17」の試験発射だと見ていて、北韓は今週中にもICBMの発射を行う可能性が高いと分析しています。
[Photo : KBS News]