ニュース

韓半島 A to Z

主なニュース

金剛山のホテル解体「かなり進んだ」 米メディア

ニュース2022-03-17
金剛山のホテル解体「かなり進んだ」 米メディア

北韓が東部の金剛山(クムガンサン)で行っている、韓国企業が設置した海金剛(ヘグムガン)ホテルの解体作業がかなり進んだと、アメリカメディアが伝えました。 
アメリカの政府系メディア「ボイス・オブ・アメリカ(VOA)」が17日、報じたところによりますと、衛星写真サービス企業「プラネットラボ」が15日に撮影した写真を分析した結果、海金剛ホテルの屋上が解体され、建物の内部が見えるようになったということです。
「ボイス・オブ・アメリカ」は写真について、「ホテルの屋上の部分が穴が開いたように全般的に黒く見える。ホテルの前には、建設車両などが集まっている様子が見え、解体作業の真っ最中にあることを示している」と説明しました。
北韓の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は2019年10月に金剛山を視察した際、「見るだけでも気分が悪くなる」として、韓国側の施設をすべて撤去するよう指示しています。
北韓はその後、撤去にとりかかる動きをみせましたが、新型コロナウイルス感染症の流行を理由におととし1月、撤去を延期すると韓国側に通知していました。
しかし、最近、韓国側と協議せず、通知もなしに撤去作業に入ったとみられます。
金委員長は去年1月の第8回党大会で発表した5か年計画で、金剛山地区を「北韓流」に建設することを指示しています。
しかし、北韓が見せている動きは、本格的な撤去の手順ではないという見方も一部からは出ています。
海金剛ホテルは金剛山観光地区の海岸に係留されている海上浮遊式ホテルで、南北交流が活発だった2000年にオープンし、韓国企業の現代峨山(ヒョンデアサン)が所有、運営していましたが、2008年に北韓兵士による韓国人女性観光客を射殺する事件が起きたことで金剛山観光が中断し、それ以来、運営されていません。

[Photo : YONHAP News]

新着ニュース