軍当局、尹次期大統領「北韓の放射砲発射は軍事合意違反」発言を否定

尹錫悦(ユン・ソンニョル)次期大統領が、北韓が20日、放射砲(多連装ロケット砲)を発射したことについて「9.19軍事合意」違反だとしたことについて、軍当局は南北間で合意されたものではないと明らかにしました。
国防部の関係者は22日、北韓の軍事合意を違反したかどうかについて、「海上の緩衝区域より北側での射撃は、合意内容に含まれていない」として、北韓の放射砲発射は、軍事合意違反だとは言えないと説明しました。
9.19軍事合意には、2018年11月1日から国境地域の地上、海上、空中での敵対行為を中止するという内容が盛り込まれています。
それによりますと、海上ではNLL=北方限界線一帯の緩衝区域では砲射撃と機動訓練ができません。
ただ、北韓が20日、放射砲4発を発射した平安南道(ピョンアンナムド)粛川群(スクチョンぐん)は軍事境界線からは距離のある地域で、合意内容の緩衝区域には含まれないということです。
尹氏は22日、政権引き継ぎ委員会事務室で開かれた幹事団会議で、北韓の放射砲発射について「9.19軍事合意の違反ではないのか」と指摘し、安保問題に綿密に対応するよう指示しました。
[Photo : YONHAP News]