北韓は故金日成（キム・イルソン）主席の生誕記念日4月15日の「太陽節」に合わせて、大規模な芸術フェスティバルをオンラインとオフラインで開催すると伝えました。 
朝鮮中央通信や朝鮮労働党機関紙「労働新聞」などが報じたところによりますと、来月10日から18日まで平壌（ピョンヤン）市内で「第7回4月の春の人民芸術祝典」が開かれるということです。
この祝典には、道芸術団や芸術宣伝隊、芸術小組などが参加し、パフォーマンスを披露するほか、手品も演じられるということです。
朝鮮中央通信は、「今回の祝典は、偉大なる金日成同志の革命的な生涯と業績を後世に伝える大政治芸術祝典だ」と意義を強調しました。
労働新聞は、「人民の力強い進軍を励まし、ことしを革命的大慶事の年として輝かせるのに大きく貢献するだろう」と伝えました。
また来月10日から20日までは平壌で国際芸術行事の「第32回4月の春の親善芸術祝典」が開かれます。
この祝典には、かつて2001年と2002年に、日本で活動していた韓国歌手のキム・ヨンジャさんが出演したほか、2007年にはイギリスのソプラノ歌手、スザンナ・クラークさんが出演するなど、これまで海外の芸術団が多く招かれています。
新型コロナの影響で2020年には開かれませんでしたが、ことしは故金日成主席の生誕から110年となる節目の年であることから、オンラインとオフラインで、いつにも増して盛大に開かれるものとみられます。
しかし、1981年から太陽節に合わせて毎年4月に開いていた平壌マラソン大会は3年連続で中止となりました。

[Photo : KBS News]